世界最高峰の赤ワインの産地として知られるボルドーの“5大シャトー”の筆頭「シャトー・ラフィット・ロートシルト(Chateau Lafite Rothschild)」。1855年のメドックの格付けで“グランクリュ第1級の中の1位”にランクされてから今日まで王座の地位に君臨し続けており、変わらず名声を博しています。
17世紀ラフィット、ラトゥール、カロン・セギュールなどの広大な農園を相続したセギュール侯爵は、ワインの生産技術の改良に力を注ぎ「葡萄園の王子」とあだ名されるようになります。その味は18世紀のヴェルサイユでも大変な話題で、ルイ15世が嗜む王のワインとして誰もが欲する貴族のステータスシンボルのような存在となっていました。ルイ15世の寵妃ポンパドール夫人の晩餐会にも供され、後の寵姫バリー夫人も王のワイン以外は飲まないと語ったほどだったのです。ワインの味わいは、5大シャトーの中で最も“繊細でエレガント”とされています。

- 区画毎の特徴を生かす
シャトー・ラフィット・ロートシルトのブドウ畑は、シャトー周辺の斜面、西側のカルアド高原、そして隣接するサンテステフの町にある 4.5ヘクタールの区画の3つの主なエリアで構成されています。畑の面積は112ha。土壌は水はけがよく露出度の高い第三紀石灰岩の下層土の上に、風で運ばれた砂と混ざった細かい砂利層で構成されています。区画毎の特徴を生かすために、ブドウは区画毎に別々のタンクで発酵が行われ、ワインのブレンドは3月に実施される初回の滓引き後に実施されます。その後、ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトの樽工房で造られたオーク樽に移され、所蔵庫で18~20ヶ月熟成。その間、定期的に滓引きが行われ、それぞれの樽に4~6個軽くといた卵白を加えて浮いている不純物を吸収し、樽の底に沈ませます。

- 素晴らしいワイン造りのための研究
シャトー・ラフィット・ロートシルトは幾多の変遷を経て、1868年よりロスチャイルド家が所有者となりました。シャトー・ラフィット・ロートシルトのワインは1級の中でも筆頭格。優雅で気品あふれるスタイルは「思慮深い王子」のようでしたが、90年代以降は力強さを志向するようになりました。
シャトーの歴史と伝統に甘んじることなく、今なお素晴らしいワイン造りのための研究が続けられ、ブドウ園とそのワインにさらに磨きをかけ続けています。

- テロワールの力を最大限に引き出す信念
シャトー・ラフィット・ロートシルトでは「テロワールの力を最大限に引き出すには、ブドウを育む大地を尊重することが何よりも大切」という信念を掲げています。自然環境への配慮はもちろん、従業員の成長や地域社会とのつながり、そして透明性あるガバナンスを通じて、持続可能なワイン造りを実現することを目指しています。







































