1855年のパリ万博で、グラン・クリュ第1級の第1位にランクされたのがシャトー・ラフィットでした。
それ以来、新しい格付けの試みも幾度か行われはしたものの、《シャトー ラフィット・ロートシルト》の王座は一度として揺らいだことはありません。
世界最高峰の赤ワインの産地として知られるボルドーの「5大シャトー」の筆頭として、変わらず名声を博しています。
17世紀ラフィット、ラトゥール、カロン・セギュールなどの広大な農園を相続したセギュール侯爵は、ワインの生産技術の改良に力を注ぎ「葡萄園の王子」とあだ名されるようになります。
その味は18世紀のヴェルサイユでも大変な話題であり、ルイ15世が嗜む王のワインとして誰もが欲するステータスシンボルのような存在となっていました。
ルイ15世の寵妃ポンパドール夫人の晩餐会にも供され、後の寵姫バリー夫人も王のワイン以外は飲まないと語ったほどだったのです。
- ラフィットは幾多の変遷を経て、1868年よりロスチャイルド家が所有者となりました。
シャトーの歴史と伝統に甘んじることなく、今なお素晴らしいワイン造りのための研究が続けられ、葡萄園とそのワインにさらに磨きをかけ続けています。
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格付け第1級セカンド
ジェームズ・サックリング96点(VT2019)
ファーストの品格を感じるエレガンス
果実の凝縮感を堪能できる逸品
CARRUADES de LAFITE
カリュアド ド ラフィット
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格付け第1級セカンド
ジェームズ・サックリング96点(VT2019)
ファーストの品格を感じるエレガンス
果実の凝縮感を堪能できる逸品
CARRUADES de LAFITE
カリュアド ド ラフィット
カリュアド・ド・ラフィットは、メドック格付け第1級であり左岸の王者と讃えられるシャトー・ラフィット・ロートシルトが手掛けるセカンドラベル。
ファーストラベルが造られる畑の若木ブドウから造られています。
収穫量の3分の1がファーストに使用され、残りの40%ほどがセカンドであるカリュアドに使用されています。
2019年は、乾燥した冬に始まり春の初めまで好天が続きました。
6月には雨が降る涼しいスタートから初夏の熱波が到来しましたが、幸い短期に終わり、その後は穏やかな気温と9月中旬まで続いた乾燥した天候によって果実味が凝縮された優れたブドウが収穫されました。
濃く深いルビーの色調。
カシスやダークベリー、プラムの香りにスパイスや湿った土などのニュアンスが溶け合い複雑なアロマを形成します。
濃密な果実味と緻密で繊細なタンニンが調和し、杉や熟した果実を思わせる風味が漂う、エキゾチックな仕上がりです。
■ジェームズ・サックリング/96点獲得(VT2019)
■デキャンター/95点獲得(VT2019)
■ワインアドヴォケイト誌/92点獲得(VT2019)