シェリー樽熟成の名手、グレンドロナック蒸溜所の魅力
グレンドロナック蒸溜所は、スコットランド・ハイランド地方の東端、ハントリー郊外に位置する歴史ある蒸留所です。
特にシェリー樽での熟成を得意とし、リッチで芳醇な味わいを特徴とするシングルモルトウイスキーを生み出しています。
12年、15年、18年などの定番商品はもちろん、近年では希少な限定品のリリースも話題に。グレンドロナックは、深いコクと長い余韻を持つ本格派ウイスキーとして、世界中の愛好家から高い評価を受けています。

1826年創業、変わらぬ信念が息づく老舗蒸溜所
グレンドロナック蒸溜所は1826年、ジェームズ・アラーディスによって創業されました。
創業当時から伝統的なダンネージ式熟成とシェリー樽を重視した製法で知られ、一時は閉鎖されながらも2002年に再開。
2008年にはベンリアック・グループの傘下となり、再び注目を集めました。
現在ではブラウン＝フォーマン社による運営のもと、クラシックなスタイルを守りつつ、現代のシングルモルト市場において確固たる地位を築いています。

創業時の技を守り抜く、本物志向のウイスキー造り
グレンドロナック蒸溜所では、1826年の創業以来守り続ける伝統的な製法が今も息づいています。
地元ハイランド産の大麦を使用し、希少なフロアモルティングを採用。発酵槽には香味豊かなオレゴンパイン材を使用し、蒸留には石炭による直火炊きのポットスチルを用います。
熟成にはスペイン・ヘレス地方から直送されるオロロソやペドロヒメネスのシェリー樽を使用し、濃厚で芳醇な香味を育成。
さらに、熟成庫は「通常5年かかる熟成を3年で達成する」と言われる理想的な環境を誇り、グレンドロナックならではの力強く重層的な味わいが生まれます。

シェリー樽にすべてを懸ける、揺るがぬ信念
グレンドロナック蒸溜所のウイスキーは、100％シェリー樽熟成による重厚な個性が最大の魅力です。
使用されるのは、スペイン・ヘレス地方から調達したオロロソおよびペドロヒメネスのシェリー樽。原酒と樽の個性を見極めながら熟成を管理することで、レーズンやダークチョコレート、スパイスなど、濃密で複層的な香味が生まれます。
また、すべてのボトルでノンチルフィルター・無着色を採用するなど、素材と製法への妥協なき姿勢がその味わいに表れています。
クラシックかつ力強いシングルモルトの真髄を体現する、それがグレンドロナックです。