ドメーヌ・ギルベール・ジレは、ディジョンとボーヌを結ぶ国道74号線に程近い所に醸造所を構え、2020年ヴィンテージからワイン造りを始めたドメーヌです。当主のベンジャマン・ギルベール氏は1991年生まれで学業が終わった後にドメーヌ・デ・ランブレイやドメーヌ・ド・モンティーユ、E.ギガル、トリンバック、シャトー・オー・ブリオンなどで働いてワイン造りの研鑽を積みました。
また、モレ・サン・ドニの造り手であったジャッキー・トルショー氏とも交流があり、ブドウ栽培や醸造において多くのことを学んできたので、ベンジャマン氏が造るワインのスタイルも彼をモデルとしています。

2020年3月に小さな醸造所と0.2haほどのサヴィニー・レ・ボーヌの畑を購入。僅かながらドメーヌワインとして造り始め、さらにアロース・コルトンやポマール、モレ・サン・ドニの1級クラスなどのブドウを購入してネゴシアン物も同時に造りはじめました。
畑はビオロジックで土壌に負担を掛けないために耕作用の大きなトラクターなどは使わず、馬や人力で耕作しています。収穫後の選別も2度行うなど非常に丁寧にブドウを扱っており、瓶詰も一般的な機械式の瓶詰ではなく、なるべく液体を荒らさないように樽に直接二股の蛇口を装着して手作業で行う昔ながらの瓶詰方法を実践。
近代的な道具を使わないので非常に時間と手間が掛かりますが、醸造や瓶詰であまりワインに手を加えることなく昔ながらのワイン造りを実践したいという強い信念を持っています。