赤いスパークリングワインで有名なランブルスコは、これまで一般的にイタリアでは安ワインとして扱われてきました。
そんなランブルスコのイメージを払拭したのが「メディチ・エルメーテ」です。
フラッグ・シップのコンチェルトが、2008年ヴィンテージにイタリアで権威ある評価紙ガンベロ・ロッソ誌で最高評価「トレ・ビッキエーリ」を獲得。以来10年以上連続でトレ・ビッキエーリを獲得しています。これはランブスルコ史上例のない快挙であり、現在も記録を更新し続けています。
また、2010年にはエミリア・ロマーニャ州最優秀ワイナリー(ヴィニタリー2010)も獲得。
名実ともにNo.1ランブルスコ・メーカーであり、まさにランブルスコの歴史を変えた造り手です。
- ランブルスコの歴史を変えたメディチ家の末裔
13世紀初頭フィレンツェ郊外の大部分の土地を所有していた大地主メディチ家は、貴族出身者が国家の中枢を担うイタリアにおいて初めての平民出身の成功者として国民に愛され、18世紀中頃まで権力をふるいました。
4-5世紀に亘るメディチ家の歴史の中で、トスカーナ州のメディチ大公国から、系列ファミリーがフィレンツェを離れて、イタリアの各地に移り住みました。一人はイタリア中南部のサルノ地方、一人はミラノ領主エスフォルツァ家、そしてまた一人はワイン造りを志しエミリア・ロマーニャ州へと移りました。
200年以上の時が流れ、今のメディチ・エルメーテ家があります。
彼らはフィレンツェの正統なメディチ家の流れを汲み、何代かに亘りいくつかの結婚を通じて、エミリア・ロマーニャ州の領主の一人となり、現代ではワイン造りに携わっています。
-
古のランブルスコを再現
昔からの製法に回帰し、ソルバーラの
シャープな酸をしっかりと表現
Medici Ermete & Figli s.r.l.
Phermento
メディチ エルメーテ
フェルメント
-
古のランブルスコを再現
昔からの製法に回帰し、ソルバーラの
シャープな酸をしっかりと表現
Medici Ermete & Figli s.r.l.
Phermento
メディチ エルメーテ
フェルメント
5代目の次期オーナー アレッサンドロ メディチ氏がワイナリーに参画したのは2013年のこと。ランブルスコの世界を変えた彼の父の影響を受け、自身のプロジェクトの立ち上げを決意。それはランブルスコ初代が実践していたランブルスコ初期の製法の復活でした。この地で代々使われてきたのが、「メトド アンセストラーレ」という製法で。「昔からの製法」という意味で、ランブルスコの昔からの製法をそのように呼称されている為、日本で一般的に知られているメトド アンセストラーレとは異なります。
製法は、一度辛口のワインを作った後、10-11g/Lの残糖を残したマスト(果汁)を瓶詰め時に組み合わせることで再度醗酵させ造られます。この計算しつくされた製法により、糖分は完全にアルールとガスに変化し、アルコール12度、ガス圧2.5気圧の素晴らしいバランスのワインが生み出されます。澱引きを行わない為、瓶底に澱が沈殿している点もユニークな特徴です。
淡く鮮やかな赤紫色。ランブルスコの中でもソルバーラと呼ばれる種類のブドウは酸味が豊富です。フローラルな香り、アセロラなどの爽やかな果実味が感じられフレッシュな味わいです。
■ワイン エンスージアスト 2020 91点(VT2019)
■ドクター ワイン 2021 90点(VT2019)