シャトーのファーストラベルは、かつて、シャトー・マルキ・ダレーム・ベッカーと呼ばれていました。シャトー・マルキ・ダレーム・ベッカーは、1585年に創設されたマルゴーで最も古いシャトーの一つ。英国王下でボルドー議会の判事であり、ご意見番であったフランソワ・ダレームが所有地を開拓したことに始まります。
1809年にオランダ酒商のベッカー家に所有者が変わり、1950年代にはシャトー・マレスコ・サン・テグジュペリのオーナーでもあった、ポール・ジュゲールが取得。1979年より二男のジャン・クロード・ジュゲールの所有となりました。彼はシャトー・マレスコ・サン・テグジュペリの所有者、ロジェ・ジュゲールの兄弟でもあります。
- 19~20世紀にかけて、ワイナリーはいくつかの家族にわたります。
2006年からは、シャトー・ラベゴルスやラベゴルス・セデを所有するユベール・ペロードの傘下となりました。
現在、運営を担っているナタリー・ペロード・サマニが父親の後を継承。2009年からラベルが変わり、そのラベルからは「Becker」の記載がなくなり、2009年ヴィンテージのワインからシャトー・マルキ・ダレームと呼ばれるようになっています。
- ナタリーは畑から醸造施設まで、すべてを再構築しました。
畑では5ha分の樹の植え替えを行い、2016年からは全面的にオーガニック農法を実施。一部ビオディナミも取り入れています。
2010年には発行槽の全面入替えを行い、2015年には新しいセラーを整えました。
また最も大きな変革として、2010年以降ファーストラベルのみに専念し、ファーストの品質に満たないものはバルクワインとして販売するという思い切った手法を取るようになりました。
シャトー・マルキ・ダレームのワインは、十分なタンニンを感じますが、全体としてマルゴーワインのエレガントな味わいが堪能できる仕上がりとなっています。
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格付け第3級
華やかでスパイシーな香り
バランスの取れた完璧な余韻
典型的なマルゴーを楽しめるワイン
CHATEAU
MARQUIS D'ALESME
シャトー マルキ ダレーム
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格付け第3級
華やかでスパイシーな香り
バランスの取れた完璧な余韻
典型的なマルゴーを楽しめるワイン
CHATEAU
MARQUIS D'ALESME
シャトー マルキ ダレーム
シャトー・マルキ・ダレームは、1585年に創設されたマルゴーで最も古いシャトーの1つとして知られるメドック格付け第3級シャトー。
自社畑でカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドを栽培しています。
畑は砂利を多く含み、砂、粘土、石灰岩が混ざった土壌が特徴で、太陽にさらされた斜面は、近くのジロンド川によって冷やされ、ブドウの木にとって最適な環境となっています。
木製タンクとステンレスタンクで発酵・マロラクティック発酵。
その後、オーク樽(新樽50%)を使用して16ヶ月熟成されます。
ブラックチェリーやブラックカラントの鮮やかな香りに、森の下草、落ち葉のニュアンスが重なります。
芳醇なカシスの風味にスパイスが感じられ、タンニンはしっかりとしていながらも非常に滑らかなテクスチャーを持っています。
■ジェームズ・サックリング/95点獲得(VT2020)