プリュドン家はサン・トーバン村で最も古い一族のひとつで、知識とワインへの愛情と共に、代々畑が受け継がれているドメーヌです。当主アンリ・プリュドンは1921年に生まれで、息子のジェラ―ルは1970年代から父と一緒に働き始め、共にドメーヌを創業しました。

ピュリニーとシャサーニュの谷間の奥にある、比較的標高の高いエリアに広がるサン・トーバンは、冷涼な気候と粘土石灰土壌からミネラル豊かでエレガントなワインを産出しています。
あまり知名度が高くないことから、ネゴシアンたちの草刈り場になっておらず、またピュリニーやシャサーニュといった隣村が持つ名声に後れをとったハンデを克服しようと、誠実なワイン造りをしている小ドメーヌが数多く存在し、コート・ドールの秘められた宝石といえる土地です。

こうした中でアンリ・プリュドンはこの地に腰を下ろし、サン・トーバンの味わいを愚直に追い求め、素晴らしいワインを造り続けている隠れた名手です。
現在、ジェラールの息子ヴァンサンとフィリップがドメーヌの指揮を執っており、「私達にとってはテロワールが非常に重要で、それを完璧に表現したワインを作りたい」という信念の基、剪定から収穫まで、全ての作業を自分達自身で行っています。

ブルゴーニュの専門家たちの間でも評価が高く、パーカー氏の著書「バーガンディー」でマルク・コランらと並び「優良生産者」として取り上げられ「才能豊かで熱心な造り手」として紹介されています。