ドメーヌ・グラン・ロシュは、ブルゴーニュ地方北部のグラン・オーセロワ地区に広がるワイン産地、シャブリの南西約10キロ程の位置にあるサン・ブリで1987年からワイン造りを営むドメーヌです。
初代当主であるエリック氏がドメーヌを率いてきましたが、2019年に引退した後は娘のキャロリン氏、息子のクレモン氏が後を継ぎ、現在では22.5haの畑を所有しワイン造りを行っています。
父であるエリック氏の自然に対する考えを引継ぎ自然農法でのブドウ栽培を実践。有機肥料を使い生産量を抑え、葉の状態などを丁寧に観察し、除草剤や殺虫剤などの農薬は極力使用しない、土壌をリスペクトしながら畑で働く人間を大切に思う気持ちを大事にしています。

2003年に認定されたソーヴィニヨン・ブランAOC
サン・ブリは2003年にブルゴーニュで唯一、ソーヴィニヨン・ブラン種を100%使用した辛口白ワインを産出することが許されたAOCです。
実は1930年頃、当時の苗木業者がシャルドネ種と間違えてサンセールから持ち込んだソーヴィニヨン・ブラン種を納品してしまい、それらをヴィニュロン達が植えた事が、後にブルゴーニュ地方唯一のソーヴィニヨン・ブランの生産地となったきっかけです。
サン・ブリは気候・地質的にもサンセールに近いため、ソーヴィニヨン・ブランの生育に最適なテロワールを有しています。
ドメーヌ・グラン・ロシュは、恵まれた環境のもとで品種の個性が生きた高い品質を備えたワインを生み出しています。