ベルルッキは1961年、イタリア・ロンバルディア州で醸造家フランコ・ジリアーニ氏が貴族グイド・ベルルッキ氏と共に同国内初の瓶内二次発酵によるスパークリングワイン「フランチャコルタ」を生み出した老舗ワイナリーです。

ワインの名産地フランチャコルタは、ブドウ栽培にとても適しており、土地は氷堆積土壌で、湖水が近い事からミクロクリマは温暖で、カモニカ渓谷から吹く涼風がブドウ栽培に理想的な条件を整えます。
総面積は250平方kmにおよび、19のコムーネ(自治体)を含みます。ブドウ畑の総面積は2900ha、その内80%がシャルドネの栽培に当てられ、残りの20%はピノ・ネーロとピノ・ビアンコに分かれます。

フランチャコルタの生産地域でワイン造りに携わる生産者は100を超え、世界中の瓶内二次発酵方式の生産地域の生産規則の中で最も厳しい規則に従って、フランチャコルタを生産しています。
情熱を注ぎ造り上げられたスパークリングワインはアロマもペルラージュも他に類を見ない事から「奇跡のワイン」と呼ばれています。

ベルルッキはフランチャコルタの地にしっかりと根差したファミリー経営の企業であると共に、フランチャコルタおよびメイド・イン・イタリーの旗手として、その名声は海外にも及び、世界中の人々を魅了するワインを送り出しています。

ブドウ栽培専門家による細やかな指導
所有する畑全てで有機農法を実践

ベルルッキのブドウ畑は総面積520ha、その内85haが自社畑で残りは長年ブドウを収めてきた選りすぐりのブドウ栽培農家の畑です。
自社畑および協力農家の畑ともに2016年までに有機農法への転換が完了しており、協力農家はベルルッキのプドウ栽培専門家から、こと細かく畑の手入れやブドウ樹の手入れの指導を受けています。

また、ベルルッキは土壌分析のプロジェクト「ミッレウノ・ヴィーニャ(千ーのブドウ畑)」に参加。
このプロジェクトはブドウ畑ごとにアイデンティティ・カードを発行するようなもので、畑ごとのブドウの特性を際立たせるのに役立ちました。
さらに、上空からブドウ樹の列の赤外線写真を撮影し、樹勢に関するデータを把握して、ブドウ畑の手入れの適切な時期と方法を導き出し、最適なタイミングでの収穫を実現しています。

絞った果汁を4段階にグループ分け
グループ毎に合わせた最適なアルコール発酵

ブドウは丁寧に手摘みで収穫され20キロ入りのケースに収めて圧搾所に運ばれます。品種やブドウ畑、分析により分けられた小さな区画ごとに収穫するため、そのまま特別な圧搾機で少しずつ圧力をかけ圧搾します。
香り高く澄んだ果汁は、絞った時にかけた圧力に従い4つのグループに小分けし、冷却沈降分離の後、ステンレスタンク、もしくはオークのバリック樽でアルコール発酵を行います。

また、ベースワインの一部はアルコール発酵とマロラクティック発酵の後、更に熟成させ、バトナージュをしながら酵母の服を混ぜることにより、ストラクチャーを増し、アロマをより一層豊かにしています。
べースワインはブレンドする時まで毎月試飲し分析をかけて、どのようにブレンドすべきかを判断しています。