ブドウの純粋性と長期熟成能力を引き出した精緻さを重視した造り
ポッジョ・ディ・ソット(Poggio di Sotto)は、1989年設立の伝統派ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを代表するワイナリーです。サンジョヴェーゼの純粋性と長期熟成能力を最大限に引き出すスタイルで世界的な評価を確立し、ロッソ・ディ・モンタルチーノからブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァに至るまで、一貫して透明感と精緻さを重視した造りが特徴です。
ポッジョ・ディ・ソットが生み出す、複雑なテイストが混在しながらも透明感があるピュアなスタイルは、トレンドに左右されないクラシックな味わいで国内外の多くのワイン愛好家を魅了し続けています。

- 二人の巨匠が築いたスタイルを継承
ポッジョ・ディ・ソットの評価を世界的レベルへ押し上げたのは、前オーナーのピエロ・パルムッチ氏と醸造責任者として活躍した故ジュリオ・ガンベッリ氏の存在です。
パルムッチ氏は大学と協力して、学術的視点から土壌に適したサンジョヴェーゼ・クローンを選択したブドウ栽培を実践。また、ガンベッリ氏は「サンジョヴェーゼの巨匠」と称され、ソルデラなど数々の著名ワインを手掛けた人物。長年の経験と天才的なテイスティング能力をもとに伝統的な手法でサンジョヴェーゼのピュアな魅力を引き出しました。
2011年にコッレ・マッサーリのオーナー、クラウディオ・ティーパ氏へ所有が移った後も2人が造り上げたスタイルが継承されています。

- 標高差と多様な土壌が育む精緻なサンジョヴェーゼ
ブドウ畑はトスカーナ南部アミアータ山の斜面、標高190〜440mに広がっています。かつての巨大な死火山であったアミアータ山は、海の雨風の影響を遮る盾の役割を果たし、昼夜の寒暖差が大きい独自の気候を形成しています。
夜間の冷涼な下降気流と日中の上昇気流がブドウの成熟を緩やかに進め、サンジョヴェーゼに高い芳香と張りのある酸をもたらします。
畑はすべて有機栽培で管理され、ガレストロを主体とした粘土質土壌に加え、標高ごとに凝灰岩や泥灰岩が混在。こうした多様な土壌がポッジョ・ディ・ソットが生み出すブルネッロ・ディ・モンタルチーノに複雑さと長期熟成に耐える骨格を与えています。

- 熟成途中で見極めるワインの本質
ポッジョ・ディ・ソットでは、キュヴェごとに畑を固定せず熟成途中のバレルテイスティングで最終的なワインの行き先を決定します。これは「ワインのポテンシャルは仕込み段階では判断できない」という哲学に基づくもの。
マロラクティック発酵後、大樽で約2年間熟成した段階で全ロットをテイスティング。クリスピーな酸と軽快さを備えたものはロッソ・ディ・モンタルチーノに選定され、残りはさらに熟成を重ねブルネッロ・ディ・モンタルチーノへ。
その中でも、ボディ・フィネス・熟成能力において突出したロットのみが追加熟成を経てリゼルヴァとして瓶詰めされます。この厳格な選別が、ポッジョ・ディ・ソットならではの精緻で官能的な味わいを支えています。










































