パッソピッシャーロは、鬼才と呼ばれるアンドレア・フランケッティ氏がシチリアのエトナ活火山の斜面で造るワイナリーです。
シュヴァル・ブランに感銘を受け、自らトスカーナでワイン造りを始めたフランケッティ氏は、今ではイタリアを代表する生産者。すべてのブドウを完璧な状態にするために収穫の回数を30~40回にも分けたり、収量を1haあたり15~25hlと低く抑えるなど、最高の条件がそろった土地から最高のワインを生む秘訣は、フランケッティ氏自身にあります。

- フランケッティ氏がエトナの地に古木を見つけワインを造り始めた当時は、地品種「ネレッロ・マスカレーゼ」のエレガントワイン、という概念は確立しておらず、実践する人もいませんでした。
フランケッティ氏は様々な手法を試し、エトナのテロワールとネレッロ・マスカレーゼの個性が最も美しく表現されるワインを模索。結果、大樽を使いブルゴーニュワインのように醸造することこそが最善の手法であるという結論に至りました。
また、当時植えられていなかったシャルドネにも可能性を感じ、フランスの知人から調達した苗木を植樹。ネレッロ・マスカレーゼと同様、ブルゴーニュワインのように醸造することで、エトナというテロワールの圧倒的なポテンシャルを世に知らしめました。

- エトナ山頂の8月の平均最高気温は11℃。ここから吹き下す風がシチリアの太陽からブドウを守っています。
非常にゆっくりと成熟するブドウの収穫は11月頃。長い時間をかけてフェノール熟成が進むため、高い酸とほどよい糖度、そして豊かなフェノール分を蓄えています。
1960年代以降、かつての小作人制度が廃れたことと国際品種の需要拡大に伴い、エトナ周辺の畑は忘れ去られていました。
しかし2000年に入り、フランケッティ氏によりエトナ故の貴重な古木が「発見」されたことで、現在では樹齢100年にもなる古木から、緻密な複雑味のあるワインが産み出されています。









































