ポールクルーバー・ワイナリーは、南アフリカ・ケープタウン周辺では平均気温が最も低いエルギン地区にあります。
ここは、フランス・ブルゴーニュ地方とほぼ同じ気候で涼しく、その為ワイン用のブドウがゆっくり成長し、良質のブドウが採れる地域として知られています。

ポールクルーバー・ワイナリーはエルギンのパイオニアとして、「エルギン＝ブランド地区」にした立役者で、設立は1896年。
最近も「南アフリカで最も急速に伸びているワイナリーのトップ10」、「ベストバリュー・ワイナリーのトップ10」、「最もエキサイティングで大発見のトップ10」に選ばれました。
（Wine Report 2007 by Tom Stevenson）
また、国際的に有名なワイン評論家ジャンシス・ロビンソン氏からも「南アフリカの優秀なワイナリー」として高い評価を得ています。

ポールクルーバー氏は、1990年代に入ってアパルトヘイト（人種差別政策）が廃止されると、所有する果樹園やワイナリーの黒人労働者、その地域の住民達の生活向上を目的としたタンディ・プロジェクト（「タンディ」とは、アフリカ系コーサ人の言葉で「愛」を意味します）を提案し、オリジナルブランドのワイン「タンディ」を生産。
その販売利益により、彼らの住む地域の生活環境を改善して行くことを目指しています。
タンディ・ワインも国際的にも高く評価され、こうしたポールクルーバーの企画とプロジェクトは、今では南アフリカ国内だけにとどまらず世界からも注目されています。

柑橘を思わせる豊かな果実味
高い酸味とミネラルに富んだ
南アフリカを代表するリースリング
PAUL CLUVER
ESTATE RIESLING
ポール クルーバー
エステート リースリング

柑橘を思わせる豊かな果実味
高い酸味とミネラルに富んだ
南アフリカを代表するリースリング
PAUL CLUVER
ESTATE RIESLING
ポール クルーバー
エステート リースリング

徹底した質にこだわるワイン造りをコンセプトに、南アフリカの優秀なワイナリーとして高評価を受けるポール・クルーバーが造る白ワイン。
ポール・クルーバー・エステート・リースリングは、南アフリカ冷涼地区エルギンにある畑から樹齢約30年のブドウを使用して造られます。
畑の標高は300ｍ。表面に砂地や瓦礫、ボックヴェルドシェール（頁岩）に粘土が混ざった土壌が特徴です。
収穫したブドウを優しく圧搾し、フリーランジュース（一番搾り）のみを使用して区画ごと別々に発酵。酸味の高い物は途中で発酵を止め、糖度の低い物はそのままシュールリーで熟成されます。
その後ブレンドして全体の約30％を2500Lの大樽で熟成しています。

フレッシュな青りんごに柑橘類の花などの香り、高い酸味とミネラルに富み、心地良い残糖感とのバランスが見事です。
豊かな果実味としっかりした骨格を持ち、エルギンらしい豊かな酸がしっかりと支え、ポール・クルーバーのテロワールを表しています。
南アフリカを代表する素晴らしいリースリングの1本。

■Tim Atkin Report 2019/93点獲得（VT2018）