ドレイ ドナ テヌータ ラ パラッツァ イル トルネーゼ 2021 750ml 白ワイン イタリア

エミリア ロマーニャの心臓部に位置するドレイ ドナ。2代目エンリコ ドレイ ドナ氏はこの地方のリーダー的存在として注目され、若手のワイン企業家協会の会長を務めているほどです。長年に亘り、エノロゴのマルコ ベルナベイ氏とともに品質向上を目指してきた各々のワインは、他にはない個性と独自の奥行きを持っています。

世代を越え受け継がれるサンジョヴェーゼの夢
ドレイ ドナ家が現ワイナリー領土のオーナーになったのは、1900年代初めのこと。その当時、この土地の畑は全てサンジョヴェーゼでした。当時は葡萄作りを小作人に任せ販売していましたが、1980年代になり先代のクラウディオがこの畑を受け継いだ時、自分の畑のサンジョヴェーゼが他の畑に比べ非常に品質的に評判が高いと葡萄買い取り業者や小作人などから聞き、葡萄畑に関心を寄せるようになりました。その後、クラウディオはワイン造りの為に弁護士を退職。「フラッチャネッロ」「フォンタッローロ」などに感銘を受け、ベルナベイ氏と面会、醸造コンサルタントを申し入れましたが、当初ベルナベイ氏は首をたてに振りませんでした。それでも諦めず「一度自分のワイナリーを訪問し、畑を見てほしい。」と何度もコンタクトをとり、ついには氏の訪問が実現。ベルナベイ氏はフォルリを訪れ、ドレイ ドナの哲学、将来的な展望などを実際に目にした時、このワイナリーのポテンシャルを見出し、ワイナリーのコンサルタントを引き受けました。現在は、ベルナベイ氏の長男マルコとクラウディオの長男エンリコに父親達の哲学は受け継がれ、新しい世代が動き始めています。「ワインは世代を超え造られていくもの。一代で簡単に完成するものではない。」という考えも受け継がれています。

エミリア ロマーニャ州産「サンジョヴェーゼ」の力を証明した若きリーダー
若き当主エンリコ ドレイ ドナ。現在は若手ワイン企業家協会の会長にも任命されたイタリアワイン業界の将来を担う若者です。カリフォルニアなどでワイン醸造を学んできた彼は、技術的な部分ではなく、伝統や精神的な部分でもベルナベイに学ぶことは多いと言います。エンリコ ドレイ ドナは、自身のワインについて「テヌータ ラ パラッツァのワインは私達の魂の一部です。一家が何年もかけて築いてきたものを少しでも感じてもらえたらうれしいです。カベルネ ソーヴィニヨンなども造ってはいますが、私たちのワインはサンジョヴェーゼです。シャルドネ、カベルネ ソーヴィニヨンは1985年に植樹しましたが、これらはすでにインターナショナルなブドウだと認知されていたので、このブドウで自分達がどれだけのものを造れるか ということを世界に知らしめる必要があったからです。」と語ります。事実マニフィカ、グラフ ノワールは世界的に高い評価を獲得、ドレイ ドナの名前を世界に知らしめました。

こだわりのマッサル･セレクション
マッサル セレクションとは、畑をずっと観察していく中で、最高の結果を出す葡萄木を探しだし、その枝から苗をとって、その土地にあう台木につけて植えられたもの。全てがコピーされたクローンセレクションとは違い、それぞれの苗木が個性をもちその土地、同じ畑でもその部分に合うように進化してきたもの。時間が掛かるこの方法を、ドレイドナは昔から継続してきているので、他に出せない味わいが出せます。

魅惑のブレンド
土地のポテンシャルを表現
熟成による複雑味が楽しめる
Drei Dona Tenuta La Palazza
Il Tornese
ドレイ ドナ テヌータ ラ パラッツァ
イル トルネーゼ

魅惑のブレンド
土地のポテンシャルを表現
熟成による複雑味が楽しめる
Drei Dona Tenuta La Palazza
Il Tornese
ドレイ ドナ テヌータ ラ パラッツァ
イル トルネーゼ

2005年より、単位収穫量を39hl/haから45hl/haへ若干増加。理由は、もう少し酸度を上げフレッシュ感、果実感を前面に出すため。もちろん樽での長い発酵、熟成により通常の白ワインより複雑味は十分ある。アメリカスタイルからフランススタイルになっています。
現当主、エンリコ ドレイドナ個人としては、このタイプの方が好み。こちらのワインに合う料理はオーブンを使った魚料理や鳥料理、テリーヌなど。

熟した柑橘果実の甘く清々しい香り。ハーブや花、八朔のような甘く爽やかさがある。硬質でふくよかさがあり、綺麗に伸びる酸とナッツやバニラのアフター。程よいボディが心地よい。