ヴァイングートテッシュは、フランクフルトから西に約50キロ、ライン川の小さな支流のワイン産地ナーエで、300年続く家族経営のワイナリー。
1723年の設立よりテッシュ一族が代々受け継いできましたが、1997年に10代目のオーナーとなったマルティン・テッシュ氏の登場により、その趣きは一変。
斬新な発想でドイツワイン界に新風を吹き込みました。

非常に鋭い味覚を持ち、食事との相性を考え抜いたマルティン氏は、一切の伝統的な甘口ワイン造りを止め、辛ロワイン造りに特化。
ワインの種類を40種類から11種類まで削減し、自分の考えるワイン造りが遂行できる規模にするため、プドウ畑の約半分の樹を伐採しました。
マルティン氏は、ブドウ畑の持つミクロクリマ(局所気候)の研究でも知られており、その知識を背景に「他にはないワインを造る」ことをコンセプトにしています。
2002年ヴィンテージからは、所有する5つの区画のリースリングを同じ手法で醸造し、それぞれのテロワールが持つ違いを見事に表現。
ピュアなリースリングの特徴を生かすため、全てのラインナップで「補糖なし、種なし、補酸なし」のストレートな醸造を貫いています。

深い知識と強い信念に裏打ちされたワインは、世界各地で確固たる信頼を集めています。

テッシュの単一畑シリーズ
ナーエで最も古い畑から生まれ
芳醇で柔らかく、フルーティー
Weingut Tesch
Lohrer Berg Riesling Trocken Qualiteaswein
ヴァイングート テッシュ
ローラー ベルク リースリング トロッケン

テッシュの単一畑シリーズ
ナーエで最も古い畑から生まれ
芳醇で柔らかく、フルーティー
Weingut Tesch
Lohrer Berg Riesling Trocken Qualiteaswein
ヴァイングート テッシュ
ローラー ベルク リースリング トロッケン

ランゲンロンスハイム村に位置するローラーベルク(＝空＜カラ＞の山)は、ナーエのリースリング種の栽培において最も古い場所の一つです。30年戦争(1618～1648年)によりこの村の人口は激減し、終戦期には田畑を耕すのに十分な人手がなくなってしまったことから、畑のあった丘は”leerer Berg(=Bare Hill=禿げ山)”と呼ばれるようになりました。
その後1688年、Palatinate(ラインラント=ファルツ州)のフィリップ ウィリアム選帝侯が、リースリングのみ植培命令をしたことから、この地のリースリング栽培が復活します。後に名前は”ローラーベルク(” Lohrer Berg”)に改名。
この地に多在する源泉により、ローム質の砂利質土壌は肥沃な畑となり、ブドウ栽培にとって最適な場所です。
樹齢40年以上のブドウ木からは、ジューシーでりんごを想わせるリースリングが産まれ、熟成とともにアーシー(土のような)ニュアンスも現れてきます。

このワインの持つ、芳醇で柔らかなフルーティさを表現するのに「リンゴ」が最も適したアイコンであると考え、リンゴのイメージカラーと畑のあるLangenlonsheimの地図をラベルのデザインに使いました。

最優良畑から生まれるローラーベルクはテッシュ醸造所のクリュワインです。柔らかさと同時にフレッシュさがあり区画の個性を表現した豊かな味わいです。