ボルドー・メドック格付け第二級に名を連ねるシャトー・コス・デストゥルネル(Chateau Cos d'Estournel)は、サン・テステフ地区の最上級シャトーとして知られています。
その名の由来である“コス(Cos)”とは、この地の古語で“砂利の丘”を意味し、第一級シャトー・ラフィット・ロスチャイルドを望む絶好のロケーションに位置します。初代オーナーのルイ・ガスパール氏は、相続した“コス”と呼ばれるいくつかのブドウ畑から栽培を始め、革新的な手腕でワインをインドへ輸出。大成功を収め、“サン・テステフのマハラジャ”と称されました。彼の建てたオリエンタル調のパゴダ(仏塔)は、今もなおメドック地方の中で異彩を放つ存在です。

- 五大シャトーに並ぶ名門
サンテステフの南、ポイヤックとの境、格付け第一級のラフィット・ロートシルトを見下ろす丘という好立地に位置するシャトー・コス・デストゥルネル。ジャン・ギョーム・プラッツ氏が指揮をとるサンテステフを代表するシャトーです。オリエンタル風のシャトーはかつての園主がインドやアラビア方面を訪れてワインを販売していた頃に、その印象強さから建てられたもので、第二次世界大戦中に一度破壊されてしまいましたが、戦後に復旧されています。
メドックの中でも高い比率でメルローを使用するシャトーで、若いうちからまろやかに美味しいが長期熟成にも耐えうる、美味しさの寿命が長いワインを生産しています。品質・名声ともにメドック格付け二級シャトーの中でも筆頭格とされ、メドック格付けが再度行われれば、一級へ昇格するとの声が高いシャトーです。

- 革新が息づく現代のシャトー
2000年より経営を引き継いだスイスの実業家ミシェル・レィビエ氏は、発酵室や冷却設備を一新。伝統のDNAを守りながらも、最新技術を導入することで、超近代的なシャトーへと進化を遂げました。
その結果、コス・デストゥルネルは「格付け第二級の王様」「第一級に最も近いスーパーセカンド」として、評論家ロバート・パーカー氏やヒュー・ジョンソン氏からも高い評価を受けています。世界中のボルドーファンを魅了し続ける、その品質と名声は揺るぎません。

- 古樹が生み出す、力強さと優雅さ
所有する91haの畑のうち、上部の約60%は砂利質の土壌で、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に最適。一方、下部の約40%は粘土質で、古樹のメルロが植えられています。多くのシャトーがメルロをカベルネに植え替える中、コス・デストゥルネルではこの古樹を大切に守り続けています。長い年月を経た樹の根が土壌の栄養を深く吸い上げ、ワインに凝縮された旨みと奥行きを与えます。
カベルネ・ソーヴィニヨンの力強い骨格に、メルロのエキゾチックなアロマと果実味が重なり合い、コス・デストゥルネルならではの優雅で華やかな味わいを創り出しています。









































