格付けこそ5級とされていますが、現在では“2級の品質に相当する”という高い評価を受けているのがシャトー・ランシュ・バージュです。
かってはドメーヌ・ド・バージュと呼ばれていたこのシャトーは、1749年から1824年は、アイルランドから移住してきたリンチ家が所有し、シャトー・ランシュ・バージュと呼ばれるようになりました。
1934年からはカーズ家が受け継ぎ、現在はジャン・ミッシェル・カーズがオーナーとなっています。
その高評価は決して最近に始まったことではありあません。“バージュの丘”と呼ばれるポイヤックでも最良のブドウが採れる土地に畑があり、出来の良いカベルネ・ソーヴィニヨンが収穫されることは古くから知られていました。
90ヘクタールにわたって広がる畑は、ポイヤック村のジロンド川に沿った砂利質の土壌で、これがワインに複雑味を与えています。
また、ジロンド川のそばに位置していることで春の遅霜の被害が少なく、これら恵まれた立地条件がワインの品質を安定させています。
ランシュ・バージュはその品質の高さから、1級のシャトーに匹敵するとの評価をつねに受けています。
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格付け第5級
デキャンター97点獲得(VT2019)
芳醇、濃密な力強い味わいながら
繊細でなめらかな質感が魅力
CHATEAU LYNCH BAGES
シャトー ランシュ バージュ
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格付け第5級
デキャンター97点獲得(VT2019)
芳醇、濃密な力強い味わいながら
繊細でなめらかな質感が魅力
CHATEAU LYNCH BAGES
シャトー ランシュ バージュ
メドック格付け第5級にもかかわらず「2級の品質に相当する」という高い評価を得ているシャトー・ランシュ・バージュ。
ポイヤックらしい力強さと品格がありながらも率直な味わいから、著名な評論家達に称賛される実力派シャトーです。
ポイヤックの南と南西にわたり100ha以上に広がるブドウ畑は、砂利で構成された土壌により水はけが良い事に加え、日中は熱を蓄え夜間に熱を放出するため、温度差によってブドウに最適な成熟をもたらします。
全体の1/3をタンクで、残り2/3を樽でマロラクティック発酵後、フレンチオーク樽(新樽75%)で18ヶ月の熟成を経て瓶詰めされます。
フレッシュな果実味とスパイシーなアロマに、繊細な樽香が加わった特徴的な香りが魅力です。
力強い凝縮感が感じられ、上質な酸が濃厚なタンニンと果実の風味に溶け込んだ、繊細でベルベットのような質感に驚かされます。
■デキャンター/97点獲得(VT2019)
■ジェームズ・サックリング/97点獲得(VT2019)