温暖な気候と恵まれた土壌が生み出す複雑で調和の取れた個性
シャトー・ブラネール・デュクリュ(Chateau Branaire Ducru)は、ボルドー左岸メドック地区サン・ジュリアンに位置する格付け第4級のシャトーです。マルゴーとポイヤックの間という恵まれた立地にあり、60ヘクタールの畑が温暖な気候と砂利質を主体とした土壌の恩恵を受けています。
約15のミクロテロワールを持ち最適な区画でブドウを栽培する事で、カベルネ・ソーヴィニヨンは骨格と深みを備え、メルローは柔らかさと丸みを表現。さらにカベルネ・フランがフローラルな香りを添え、プティ・ヴェルドがスパイスのニュアンスを与えます。サン・ジュリアンの温暖な気候と恵まれた多様な土壌が、シャトー・ブラネール・デュクリュの複雑で調和の取れた個性を生み出しています。

- マロトー家の革新により飛躍した名門
シャトーの歴史は古く、ジャン・バティスト・ブラネールが砂利質のテロワールの並外れた可能性を感じ取り、ベイシュヴェルの貴重な土地を購入した1680年に遡ります。その後、大きな転機が訪れたのが1988年。パトリック・マロトー氏がシャトー・ブラネール・デュクリュのオーナーとなった事でした。
マロトー氏はボルドー・グラン・クリュ組合長(2000〜2008)およびAOCサン・ジュリアン会長(2004〜2017)を歴任したボルドー・グラン・クリュの重鎮。彼の尽力により畑や醸造設備、セラー、邸宅に至るまで徹底的な改革を行い品質の飛躍を実現。現在は息子のフランソワ・ザビエ・マロトー氏が指揮を取り更なる繁栄へと導いています。

- 区画ごとに最適化された最新鋭の重力式醸造システム
シャトー・ブラネール・デュクリュでは最新の重力式醸造室が備えられており、ポンプを使用せず自然な流れで果汁を扱うことでブドウへのストレスを最小限に抑制しています。
2010年には28基の醸造槽を備え区画ごとの醸造が可能となり、2022年には65個の吊り下げ式タンクを導入した新タンク室が完成。さらに醸造槽の数を75基へ増設した事で、ワイン醸造プロセスの各段階において細心の注意を払うことができます。
これらの最新設備を活かした品種ごと区画ごとの個別の醸造が可能となった事で、ブラネール・デュクリュはテロワールの多様性を最大限に表現した精緻なワイン造りを実現しています。

- 持続可能性と品質の両立を目指す模範的シャトー
シャトー・ブラネール・デュクリュは、類まれなテロワールへの敬意から環境と共存するワイン造りを理念としています。2020年には国際規格ISO14001を取得し、環境管理システム(EMS)およびHVE3認証(高環境価値)の実践に取り組んでいます。
さらに2021年には「BeeFriendly認証」を取得しミツバチや花粉媒介者の保護活動も推進。2023年には、利益追求だけではない、より良い社会づくりを目指す取り組みによってCSRラベル「Cultivons-Demain(レベル2)」を取得し、社会的責任と環境配慮を経営戦略に統合しています。ブラネール・デュクリュは、持続可能性と品質の両立を目指す現代ボルドーを代表する模範的シャトーです。








































