格付けこそ5級とされていますが、現在では“2級の品質に相当する”という高い評価を受けているのがシャトー・ランシュ・バージュです。
かってはドメーヌ・ド・バージュと呼ばれていたこのシャトーは、1749年から1824年は、アイルランドから移住してきたリンチ家が所有し、シャトー・ランシュ・バージュと呼ばれるようになりました。
1934年からはカーズ家が受け継ぎ、現在はジャン・ミッシェル・カーズがオーナーとなっています。
その高評価は決して最近に始まったことではありあません。“バージュの丘”と呼ばれるポイヤックでも最良のブドウが採れる土地に畑があり、出来の良いカベルネ・ソーヴィニヨンが収穫されることは古くから知られていました。
90ヘクタールにわたって広がる畑は、ポイヤック村のジロンド川に沿った砂利質の土壌で、これがワインに複雑味を与えています。
また、ジロンド川のそばに位置していることで春の遅霜の被害が少なく、これら恵まれた立地条件がワインの品質を安定させています。
ランシュ・バージュはその品質の高さから、1級のシャトーに匹敵するとの評価をつねに受けています。
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格付け第5級セカンド
果実味とタンニンの見事な調和
格付け2級に相当する評価を得る
CHランシュ・バージュのセカンド
ECHO DE LYNCH BAGES
エコー ド ランシュ バージュ
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格付け第5級セカンド
果実味とタンニンの見事な調和
格付け2級に相当する評価を得る
CHランシュ・バージュのセカンド
ECHO DE LYNCH BAGES
エコー ド ランシュ バージュ
メドック格付け第5級にもかかわらず、「2級の品質に相当する」という高い評価を得ているシャトー・ランシュ・バージュが手掛けるセカンドラベルがエコー・ド・ランシュ・バージュです。
ファーストラベルとの違いはブドウの樹齢が若い点、カベルネ・ソーヴィニヨンに対しメルローの比率がわずかに高い点だけで、ファーストラベルと全く同じ製法で造られます。
若樹のブドウを使用しているため、フルーツやスパイスの香りがより強調されているのが特徴で、生産量はランシュ・バージュの20~30%という、とても稀少なワインです。
深みがかったルビーの色調。
スグリやラズベリーなどの新鮮な赤い果実の豊かな香りに、リコリスやクローブなどのニュアンスが重なる複雑な印象。
豊潤な果実味としっかりとしながらも滑らかなタンニンが調和した親しみやすい味わい。
■ジェブ・ダナック/93点獲得(VT2019)